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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第55回目の講習会が9月23日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00から形(型)講習は和道流の志村耕一先生の指導により、セイシャンの講習が行われ、まず号令に合わせて最後まで通して1回行い、続いて立ち方の足の位置や細かい動作の説明があった。続いて一つ一つの動作の分解の指導があり、セイシャンの後半に出てくる3方向の相手の攻撃に対する手の受けから左右二度突きの返し、また相手に手を掴まれた際に三日月蹴りでその手を外す分解が行われた。志村先生は「形は自分の中心線を守るという意味があり、軸をぶらさないことが大切になります。軸がぶれずに保たれていれば強く伸びのある突きを打つことができます」と言われ、「特に和道流では少ない力でいかに大きな力を生み出すかという考えがあり、そのためには力を抜いてリラックスした状態で受けやモーションも必要最小限の動作で行い、即座に自分の攻撃を返すことが要求されます」との話があった。
次に2人組で片方がセイシャンの形を行い、片方がそれを見て間違った点を注意し合うという時間が設けられ、最後は全体で無号令でセイシャンを行い、この日の講習を終えた。

16:30からの組手講習は横道正明先生の指導で、まず前回の横道先生の講習会で使用した筒型のポールを各自で縦に持ち、ロープを昇り降りするようにポールを握りながら動かす稽古が行われた。横道先生からは「これは突きの際に必要な拳の握りをしっかりさせること。そして握力を強化する効果があります」との説明があり、縦の次は横に持って左右に動かす稽古が行われた。
次にポールを横に持った人が並び、そのポールの下を突きで前進しながら移動する稽古が行われた。この稽古は中段逆突き、刻み突き、刻み逆突きと続けて行われ、横道先生からは「後ろ足で床を蹴る力を使って前に出る。後ろ足で前足を送り込むようなイメージでやること。その際、突きは余計なモーションを取らない、押し込むような突きにならない」と注意があった。その後、構えた相手を前に立たせてポールで行った逆突き、刻み突き、刻み逆突きの打ち込みが行われた。
続いて試合形式の組手で今回は突きを重点的に稽古したことから突きのみの組手が行われ、最後は白色と黄色の2つの電球で、白色が点いたら一本突き、黄色が点いたら突きの連続攻撃といった反応の稽古でこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週9月30日(土)に行われる予定である。