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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第48回目の講習会が7月15日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の関根寛和先生の指導で行われ、前回同様に前半はバッサイダイ、後半はセイエンチンのそれぞれの部分練習と全体を通した稽古が行われた。部分練習では各自で鏡を見ながら立ち方やパートごとの動作を練習し、先生がそれぞれの参加者のところに回って細かいアドバイスをするという形式が取られ、先生からは力みの見える人には「力の抜けた状態からいかにスピードとメリハリのある技を出すか。そのためには腰や肩甲骨の柔らかさが必要です」との話があり、立ち方の不安定な人には「丹田とバランス力が大事。軸がぶれないように意識すれば、立ち方も安定するし、組手で相手の攻撃をかわして体勢が崩れても軸がしっかりしていれば即座に反撃できます」といった指導があった。
部分練習のあとはバッサイダイを全体を通して2回行い、次に2人組で2テーマの分解を行って前半を終了。後半のセイエンチンも同じように部分練習から始まり、四股立ちの前後移動の際に先生は「下がる時は前へ、前に出る時は後ろに意識を持っていき、四股立ちの低い姿勢のまま頭の高さを上下させない」との指摘があった。その後、全体を通して2回行い、最後は2人組で分解を2テーマ行って形講習を終えた。

16:00からの組手講習は横道正明先生の指導で、最初に2人組でゴムの輪をお互いの胴に巻き、同じ方向を向いて追い突きの稽古から始まった。先生からは「余計なモーションを取らずに素早く前に出る。一番意識するのは出足を速くすること。足が出れば手は自然に付いてくる。突きは力を入れるのではなく、構えた位置から肘を飛ばすようなイメージで拳を前に出し、突いたら即座に引いて残心を取る」と指導があり、同じようにゴムの輪を用いて逆突き、追い突きの下がり、中段前蹴り、一歩下がってからの中段前蹴りの稽古が行われた。
続いて拳サポーターを付け、今度はお互いに向かい合って攻撃側が追い突きを出し、受け側が下がりながら上段受けで受けて中段に突きを返す稽古が行われ、同じパターンで相手の中段突きに対して外受けから中段逆突き、前蹴りに対して下段払いで受けて中段に突きを返す稽古が繰り返された。
その後に白色と黄色の2つの電球で、白色が点いたら突き蹴りの自由な攻撃、黄色が点いたら相手の攻撃を受けて技を返す反応の稽古を行い、最後は試合形式の組手でこの日の講習会は終了した。
来週は夏合宿のため休講になり、次回は再来週7月29日(土)に行われる予定である。