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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第47回目の講習会が7月8日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の関根寛和先生の指導で行われ、今回は前半はバッサイダイ、後半はセイエンチンのそれぞれの部分練習と全体を通した稽古が行われた。関根先生から「百錬自得とは、同じことを何度も繰り返し反復しなければ本当に自分のものにはならないという意味ですが、形は部分練習の反復で体に染み込ませることによってそれが自分の技になります」と話があり、道場の鏡に向かってバッサイダイの部分練習からこの日の稽古がスタートした。相手の攻撃を受けて後方に移動する場面では「逃げるとか、下がるのではなく、相手との間合いを切っていつでも反撃できるイメージを持つこと」との解説があり、他にも「体の軸を最大限に捻る」「踵は床につけたまま浮かせない。審査や試合では減点の対象になる」といった指摘があった。その後、バッサイダイを通して行い、小休止を挟んでセイエンチンの部分練習、最後に通した形を行い、関根先生からは「地味な反復練習を自分でどう意味を持たせるのかによって得るものが違ってきます。形も組手も自分に勝てなければ試合には勝てない。そういった忍耐力も形の稽古で養ってほしい」との話があり、この日の形講習を終えた。

16:00からの組手講習は横道正明先生の指導で、最初に2人組になって手で吊るしたボールを攻撃側が突きで掴んで、即座に引き手を取る稽古が行われた。まず上段刻み突きから始まり、中段逆突き、笛の合図で構えをスイッチさせて刻み突き、同じく逆突きと続けられ、横道先生から「(ボールを取って)手を引いたら、その場で安心せずにすぐに相手との間合いを切って元の位置に戻って構える。前に出るときは、相手に気持ちをぶつけるつもりで瞬間的に踏み込むこと。気合いも技ですから、気迫を込めて、一本一本を大切に突いてください」との指導があった。
次にお互いに拳サポーターを付けて、同じく刻み突き、逆突き、相手の攻撃に対して捌いてからの突き、または構えをスイッチさせてからの突きの稽古が行われ、横道先生から「不用意に真っ直ぐ前に出たら、必ず出合い(カウンター)を取られる。そこで構えのスイッチやフェイントを有効に使うこと」との注意があった。
その後に今回行った突き技を意識した試合形式の組手、最後は白色と黄色の2つの電球で、突きや蹴りを繰り出す反応に重点を置いた稽古を行い、この日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週7月15日(土)に行われる予定である。