師範のことば

川畑幸一 師範

2013年12月3日

川畑 幸一 師範
(かわばた・こういち)
1958年1月17日、福岡県出身
76年3月、極真会館総本部内弟子として入門
78年11月、第10回全日本大会8位
79年5月、第11回全日本大会7位。同年11月、第2回世界大会8位
82年7月、極真会館京都支部設立
以後、全日本大会や世界大会で活躍する多くの選手を育成する一方で、「極真祭」を主管する。
現・極真会館近畿本部 本部長、京都支部 支部長



今から30年以上前、私が総本部に在籍していた当時は、強くなりたい、全日本大会や世界大会でチャンピオンになりたいという気持ちで毎日必死に稽古していました。1982年に京都支部を開設してからも、生徒たちにその気持ちを託して厳しく指導していましたが、当時は強ければ何でも許されるという風潮があったので受け入れられたのだと思います。

しかし今は、単に強さを求めるだけでなく、礼儀作法、いじめ対策、体力強化、健康増進、ストレス解消、ダイエット、アンチエイジングなど多様な目的で入門してくる人がたくさんいますし、子どもから女子・壮年まで幅広い年代の方々が道場で稽古されています。今ではそういった方々のニーズに合わせながら、それでいて武道の根本である礼節を重んじ、空手本来の技術である基本的な突き蹴り(基本稽古)、移動稽古、型がしっかりと出来ることを目標にしています。

今後も極真会館京都支部は、私の師匠であり極真会館創始者・大山倍達総裁の言葉にある「頭は低く、目は高く、口慎んで心を広く、孝を原点に他を益す」、「力なき正義は無能なり。正義なき力も無能なり」、「実践なくんば証明されず。証明なくんば信用されず。信用なければ尊敬されない」という極真精神を生徒に伝え、京都という歴史と伝統のある土地で、日本古来の武道である空手道を発信し続けていきたいと思っています。

ぜひこの機会に極真空手に触れてみてはいかがでしょうか。

◎極真会館 京都支部