道場生紹介

境 敏昭さん(67歳)

2013年10月22日

境 敏昭
(さかい・としあき)
67歳
極真会館城西世田谷東支部所属、2級
修行年数/20年(下肢静脈瘤の手術等があったこともあり6年休会致しました)




◎極真を選んだ理由
「元々格闘技が好きで20代の頃には期間は短いのですが、伝統空手(糸東流)、キックボクシング(野口ジム)を経験しました。以前から『空手バカ一代』『地上最強のカラテ』等の影響もあり大山総裁、極真空手には関心を持っていましたが、40歳の転職をきっかけに心身共に鍛えたいという思いから三軒茶屋道場に入門しました」
◎昔と今とで変わっていること
「以前は実践的でハードなスパーリングが多く、基本、型、移動等にかける時間は少なかったですね。今は丁寧で分かりやすい指導により、基本、移動、型、補強、スパーリング等が行われ、クラス分けされていることによって、道場生が幅広く楽しめるようになっていると思います。また男性、女性、年齢関係なくコミニュケーションが取れるようになってきていること、指導員の先生方も道場生に対して気軽に声をかけられていること、礼儀、礼節についても丁寧にご指導をされていると感じます」
◎当時の選手(現支部長)で印象に残っている人は?
「“チャンピオン製造工場”と呼ばれた旧城西支部の中でも分支部として三軒茶屋道場は多くのチャンピオンを輩出しています。特に世界大会、全日本大会、全日本ウェイト制で活躍された田村悦宏支部長、川本英児支部長、中量級で初優勝された田口恭一支部長、第7回世界大会でクラウベ・フェイトーザ選手と死闘を展開された福田達也支部長です。激しい練習の中で、切磋琢磨され活躍をされた皆さんは道場生にとっては何よりの励みであり誇りでした」
◎長く空手を続けるには?
「体力は年齢と共に低下するので基礎体力を強化、維持すること。そしてチャレンジ精神を持続することが大切で、特に体力面は日々の精進が重要だと思います。練習では一回り、二回りも違う若い方とスパーリングをすることが多いので打たれ強さ、パワー、スピード、受け返しの技術は必要です。日課として取り組んでいるのは朝、起きると腹筋50回×2セット、背筋30回×1セット、ストレッチ(開脚等)、最近始めた丸太乗り(1分×3セット×朝晩)、週2回~3回のペースでスクワット200回~300回、自作のサンドバッグ(3kg)で下段蹴り、前蹴りを週2~3回、2分×2セット行っています。十年程、取り組んでいますが、練習になるだけではなく、間違いなく健康維持の効果があると思います。スパーリングの打撲のケア(アイシング)等は回復に時間のかかるシニアには大切なことです」
◎今後の目標
「現在、67歳ですが、いまだ現役で仕事をしています。これも極真空手で培った体力がベースになっており大変感謝をしています。仕事を頑張れば空手が出来る、空手を頑張れば仕事の励みになると極真空手は今や私にとって仕事を続ける上で重要なキーワードです。今後の目標は、1/試合に出ること(年齢的なこともあり運営面の難しさはあると思いますが)、2/70歳を目標に黒帯の昇段審査を受ける事、3/極真空手の道を全うする事、4/極真空手の素晴らしさを多くの方に伝え、仲間を増やすこと」

【田口恭一支部長から一言】
「境さんは私が現役の時から一緒に稽古していた同期です。かれこれ20年以上のお付き合いになります。20年の間モチベーションを保ちながら稽古を続けられてきた事は本当に素晴らしいです。今でも週末は必ず稽古に参加し、スパーリングの稽古でも若い道場生に胸を貸し、翻弄する事も多々あります。67歳ながら、全力で稽古に取り組む境さんの姿は道場生の目標にもなっています。三軒茶屋道場の歴史を常に目にしてきた境さん。これからも頑張っていただき、城西世田谷東支部の新しい歴史を築いていって欲しいと思います」

◎極真会館 城西世田谷東支部