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(後列左から)荒田昇毅、鎌田翔平、松井館長、髙橋佑汰、上田幹雄
(前列左から)南原健太、竹岡拓哉、与座優貴、大澤佳心、星龍之介

10月3日(水)本部直轄代官山道場において、今月末の10月27日(土)・28日(日)に武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で行われる『日本赤十字社 東日本大震災・平成28年熊本地震災害 義援金チャリティー 第50回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』の開催記者会見が実施され、松井章奎館長をはじめ、今大会に出場する髙橋佑汰、鎌田翔平、荒田昇毅、上田幹雄、南原健太、大澤佳心、竹岡拓哉、与座優貴、星龍之介の9選手が出席し、それぞれ大会に臨む抱負を語った。

まず松井館長より大会開催の挨拶と「今年の全日本大会は節目となる50回の記念大会であると同時に来年行われる第12回全世界大会の日本代表選手選抜大会になります」との概要が述べられた。続いて各選手より今大会に向けた抱負や自分にとって山場になるであろう対戦相手が語られ、その中で多くの外国人選手の名前が挙がったことから、今大会で強豪と思われる外国人選手について記者から問われた館長は、「来年の世界大会でも活躍が予想される強豪外国人選手も複数出場していますが、その中でもアンドレイ・ルジン選手(2017世界ウェイト制軽重量級優勝)、アントン・グリアエフ選手(2018全日本ウェイト制重量級優勝)、コンスタンティン・コバレンコ選手(2018ヨーロッパ・ウェイト重量級優勝)らロシアの若い選手は注目すべき存在と言えます。またアレハンドロ・ナヴァロ選手は42歳とベテランですが6月にはオールアメリカンオープンで優勝していますし、改定ルールにも対応が進んでいるので、なかなか手強いですね。そういった状況の中で昨年優勝した髙橋選手を筆頭とする日本選手たちが外国人選手とどんな戦いを見せるのか、また2年連続で日本勢がベスト4を独占しましたが、今年もまた上位を占めることができるのか、といったところが大会の見所の一つになるでしょう。来年は世界大会ですが、まさに世界大会前哨戦にふさわしい試合が数多く繰り広げられることになると思います」と語った。

また日本選手と海外選手の異なる点について館長は「改定ルールについては、時間を経るごとに国際的に浸透してきていますが、海外はまだ日本選手ほど適応には至っていないという気はします。特にロシア勢は改定ルールを有効に使った技を防御する意識は高まってきていますが、改定ルールをどう使って攻撃すればいいのかという意識が現在の日本選手よりも希薄であるような印象を受けます」と述べ、逆にその点が日本選手が海外の強豪に勝つポイントでもあるとも示した。

一昨年第48回、昨年第49回と2大会連続でベスト4に入賞した髙橋佑汰、鎌田翔平、荒田昇毅、上田幹雄の“四強”は、髙橋が「鎌田選手には過去4度対戦して一度も自分が勝ったと思える瞬間はありません。今回戦うとなれば、圧倒的な強さを見せて勝ちたい」と語れば、一方の鎌田は「髙橋選手は一瞬でも気を抜くと技を決められるという殺気がある。意識する存在です」と話し早くも火花を散らせた。また、荒田は「自分より実績のある二人(髙橋・鎌田)の牙城をどう崩すかしか考えていません」、上田も「鎌田選手には2年続けて準決勝で敗れているので次は必ず勝ちたい。髙橋選手とは年代も近く、全空連の合宿にも一緒に参加しましたし、ユース時代から比べられている存在ですが、今は髙橋選手がチャンピオンですから対戦するのであればその立場を逆転させる結果を残したい」とライバル心を見せた。

また、髙橋は今大会におけるトーナメントの山を「初戦の1回戦」と語り、「対戦相手のローマン・メシチェリアコフ選手とは高校1年生の時に初めて対戦して自分が勝ち、高校3年生の時の国際ユースエリート大会では自分が負けているので過去1勝1敗。3度目の正直となる対決が、まさか全日本1回戦で実現するとは思ってもいませんでした。彼は9月に全ロシア大会重量級で優勝していますし、自分の真価が問われる一戦になる」と気持ちを引き締めた。

◎第50回全日本大会(男子) トーナメント

◎2018全日本女子大会 トーナメント

◎第50回全日本大会チケット情報

◎第50回全日本大会プロモーション動画

■各選手のコメント
No.1 鎌田翔平(東京城西支部/弐段/186cm/95cm/31歳)
「昨年は決勝戦のラスト1秒で技有りを取られて負けてしまうという、改定ルールの怖さを痛感した結果でした。その敗戦を踏まえ、今年は絶対に気を抜かないように日常生活から心技体を磨いてきました。大会では全ての選手と対戦する可能性があるので、全選手をマークしていますが、順当なら4回戦でアショット・ザリヤン選手と対戦することになるので、最初の山はそこになると思っています。今大会で優勝し、来年の世界大会に向けて弾みをつけたい」

No.17 南原健太(東京城北支部/初段/186cm/95㎏/20歳)
「今大会では少しでも多くの技有りや一本を取って優勝を狙っていきたい。4回戦の相手はオレクサンダー・イエロメンコ選手になると思いますが、イエロメンコ選手に勝って、次の準々決勝では鎌田選手に全力で向かって行きたいと思います」

No.41 与座優貴(茨城県常総支部/初段/173cm/71kg/20歳)
「昨年は4回戦で負けているので、今年は是が非でも4回戦(ベスト16)の壁を越えて最低でもベスト8に入り世界大会出場権を勝ち取ることが目標です。4回戦の相手はアントン・グリアエフ選手になると思いますが、自分の120パーセントを出し切って、日本は四強だけではないというところをアピールしたい」

No.56 竹岡拓哉(東京城西支部/弐段/169㎝/79kg/28歳)
「今大会は来年の世界大会の日本代表選抜戦なので、必ずベスト8に勝ち上がり代表権を獲得し、その勢いで優勝を狙っていきます。改定ルールが外国人選手や他の日本選手にも浸透してきていると思うので、様々な局面を想定し、しっかりと戦術や対策を練って戦っていきたいと思います」

No.64 荒田昇毅(千葉県中央支部/初段/183cm/100kg/31歳)
「19歳で全日本大会に初めて出場し、今年31歳になります。これまで2位、3位、4位、5位はありましたが、まだ優勝したことがないので、今年は何がなんでも優勝することにこだわった戦いをしたい。改定ルールから2年が経ち、選手のレベルも上がってきているので、どんな相手に対しても足元をすくわれないように1回戦から全力で戦います」

No.65 上田幹雄(横浜北支部/弐段/186cm/92kg/22歳)
「今年は“挑戦”ということをテーマに稽古を積み、全空連の帝京大学空手道部に週2回出稽古に行かせていただき、夏にはロシアやポーランドの合宿に約1カ月参加してきました。これらの経験を活かし、自信を持って戦っていきたい。順当なら準々決勝で昨年世界ウェイト制で負けているアンドレイ・ルジン選手と対戦するので、絶対にリベンジしたいと思います。目標とするのは、全力を尽くし、全てを出し切って優勝することです」

No.112 大澤佳心(城西世田谷東支部/弐段/176cm/85kg/22歳)
「今年はセミコンタクトルールの大会に2度出場したので、その成果をフルコンタクトルールの全日本大会で発揮したいと思います。4回戦で対戦が予想されるキリル・コチュネフ選手には2015年の世界大会と昨年のロシアの大会で2度続けて負けているので、今回は3度目の正直で自分が勝ってベスト8進出を決めたい」

No.120 星龍之介(本部直轄浅草道場/初段/183㎝/124kg/19歳)
「自分よりも実績のある格上の選手が多いのですが、誰も予想できないような番狂わせを起こして来年の世界大会出場を勝ち取りたい。1回戦から決勝戦まで全て全力で戦っていきたいと思っています」

No.128 髙橋佑汰(東京城北支部/弐段/181cm/93kg/24歳)
「昨年は自分の本当の実力が伴った優勝ではなかったと思っているので、今年は圧倒的な強さを見せて勝ち上がって行きたい。また今年の夏にも全空連ナショナルチームの強化合宿に参加させていただいたので、この経験を試合で発揮できるように、応援して下さるナショナルチームの皆さんや支えて下さる全ての方々への感謝の気持ちを持って全身全霊をかけて大会に臨み、絶対に2連覇を成し遂げます」