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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第58回目の講習会が10月14日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。

この日は15:00からの形(型)講習のみで、和道流の伊藤康夫先生によるチントウの2回目の指導が行われた。
最初に伊藤先生から「最初は慣れない動きで戸惑うかもしれませんが、どの流派にも相手の攻撃を捌いたり、受け流して自分の攻撃につなげたりする動きはありますし、人間の鍛えられない急所を速く鋭い技で攻撃するという根本に大きな違いはありません」との話があり、まず相手の突きに対して自分の中心線をわずかにずらして素早く攻撃を返す基本的な動作の説明があった。その中で先生は「自分の中心線がずれたことを相手に悟られないようにするには、前足の立ち位置を半足分くらい転位させながら相手に向かっていく。立ち足を変化させることで、体は自然に転体して相手の攻撃をかわしながら自分の攻撃を当てやすい動作に移ることができます」と話されて、実際にその動きを2人組で行った。
その後、分解を交えながらチントウの細かい手順の解説があり、先生は「形の分解は一つの正解だけでなく、想像力によって何通りの解釈ができ、突き蹴りや受けの動作だけでなく、和道流は柔術の流れを汲んでいるので、関節技や投げ、絞め技も中には含まれていると考えられます」と言われ、2人組になりその分解の動きの稽古が行われた。
また、「チントウは四方八方の敵を想定しているため回転する動作も多いのですが、できるだけ速いスピードで軸をぶらさずに回転するということが、自分の体軸を安定させバランスを養うことにつながります」との説明があり、先生の号令と説明に合わせてチントウの手順が繰り返されてこの日の講習を終えた。

来週は休講になり、次回の講習会は10月28日(土)に行われる予定である。