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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第37回目の講習会が4月22日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の関根寛和先生の指導で進められ、最初に関根先生から「今回は競技的な側面から、技のスピード、呼吸のタイミング、どこに意識するかなどを説明していきたいと思います」と話しがあり、まず手順の確認を兼ねてバッサイダイを全員で5回続けて行った。次に体の力を抜いて技の切れを出す目的で、四股立ちから顔を正面に向けたまま斜め45度の方向に左右交互に突きを出す稽古が行われ、関根先生から「体の力を抜いて突きは遠くに飛ばすように、肩甲骨を意識すること」との指摘があった。
また、形を行う際の姿勢について、「自分の中心にボールがあり、そのボールを軽く包むイメージで行うと重心が安定して姿勢が崩れません。ボールを軽く包むことを意識すれば、自然に両足に体重が乗って、中心に軸を作ることができます。軸が作れれば正しい姿勢のまま移動することができて、これは組手にも応用できます」と説明された。
その後もバッサイダイの各要所の姿勢や回転の仕方などの指導が行われ、この日の形講習を終えた。
16:00からの組手講習は土佐誉樹彦先生の指導で、まず二人組になり一人が床に座って両足を開き、片方が組手の構えのまま両足を踏まないように足の合間を前後にステップ、左右スイッチ、体の向きを反転させるなどの稽古が行われた。次にこれまでの復習も兼ねて、刻み突き、相手の前の手をカットして中段逆突き、刻み逆突き、相手が下がった場合の刻み逆突き、さらに大きく下がった場合の刻み逆突きからの追い突き、中間距離での後ろ足の前蹴り、前足の前蹴り、前蹴りからの追い突きの稽古が行われ、さらに打ち込み稽古と続いた。土佐先生からは「突きは出した後に素早く引くこと。また前足の前蹴りは後ろ足を寄せて蹴るやり方と蹴る前足が先行して後ろ足が後から付いてくるやり方の2パターンあるので、両方を練習して状況に合わせて出せるように工夫してください」との話があった。
最後は1ポイント先制で勝敗を決める組手稽古を行い、この日の講習会は終了した。