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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第36回目の講習会が4月8日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の坂梨孝美先生が指導、関根寛和先生が指導補佐で進められ、最初に坂梨先生から「形は動きの意味を理解し、単に上手い、速い、きれいというだけでなく、組手で使える動きや技にしていかなければいけません。形には隠された技がたくさんあります。決められた分解だけを学ぶのではなく、この動きや技にはこんな意味が隠されているのかと、形に秘められた真相を追求し、自分で研究していくことが大事です」と話され、立ち方の復習で閉足立ちから横に移動する結び立ち、平行立ち、外八字立ち、ナイハンチ立ち、四股立ち、そして閉足立ちから前後に移動する基(もと)立ち、前屈立ち、猫足立ちの説明があった。
そして今回は四股立ちで回転の動き、また前屈立ちで前後の動きが行われ、前屈立ち上段受けの移動の際に、糸東流と松濤館流、和道流との上段受けの違いが坂梨先生から解説された。
続いて前回に続いてバッサイダイの講習に移り、最初に坂梨先生の細かい説明に則って最後まで通して行われ、続いて上達の早い講習生が皆の前で一人で形を披露した。坂梨先生からは「形は自分で意識して気迫をこめてやること。気迫は技や動きに必ず出てきます。そうしなければ生きた形にはならない」との注意があり、関根先生が通常試合などで行う速さでバッサイダイの手本を披露し、次に関根先生のスピードに合わせて行われ、この日の形講習を終えた。
16:00からの横道正明先生の組手講習は、まず移動稽古からスタートし、前屈立ちから追い突き、上段・中段・中段の三本突き、追い突き逆突き、前蹴り、前蹴りから追い突き、廻し蹴り、廻し蹴りから逆突きが行われ、横道先生から「上半身の力を抜き、初動を速くすること。前足の膝は前に体重を乗せるように意識することが大切」との注意があった。
次に2人組で五本突きの約束組手で、上段受け、外受け、前蹴りに対する下段払いが行われ、先生は「相手の突きをギリギリまで引き付けて受ける。半身で相手の突きを受け流す。この攻防から相手との間合いを覚えてください」と説明され、最後は試合形式の組手稽古が行われ、先生から「基本で行った前足の膝を組手でも意識すること。形も基本も組手に活かす気持ちがなければいけません」と注意があり、組手の中で攻撃側の突きがなかなか相手の上段に届かない場面が多いことから、「相手と向かい合って攻撃が届く間合いになったら迷わず攻めること。それを重ねていけばだんだんポイントが取れるようになって、試合にも勝てるようになります」と話されてこの日の講習会は終了した。
来週4月15日(土)は国際親善大会のため休講となり、次回の講習会は4月22日(土)に行われる予定である。