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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第32回目の講習会が3月11日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の関根寛和先生の指導が行われ、まず糸東流の形によく出てくる猫足立ち、四股立ちの立ち方で、腰・膝・足首、また股関節の使い方や体の重心の重要性についての解説があり、特にバッサイダイでは体の上下運動を切り替える場面が多いことから、関根先生は「重心を意識することで動きが速くなり、技に切れが出てきます」との説明があった。
次に基本に移り、今回は主に下段払い、外受け、内受け、手刀受け、上段受け、掛け受けといった糸東流の受けの基本動作の指導があった。
そして今回は、前回行った糸東流の第一指定形のバッサイダイとセイエンチンの全体を通した稽古ではなく、バッサイダイの手順と形の中の細かい動作の分解の説明があり、二人組で分解の動きを実践して形の理解を深めた。
16:00からの横道正明先生の組手講習では、まず追い突きの移動基本から始まり、追い突き逆突き、前蹴り、前蹴りから追い突き、刻み逆突きの稽古が行われ、横道先生からは「手を届かせようと思って手だけで突かないこと。自分の腰を相手にぶつけるつもりで膝と足首を柔らかくして素早く前に出る。そして突きや蹴りは押し込むのではなく必ず引いて素早く構える」との注意があった。次に遠い間合いから踏み込んで攻撃を繰り出す稽古が行われ、最初の足の位置と踏み込む足の位置にテープで目印をつけ、前に出て逆突きを繰り出し、元の位置にすぐに戻る動作を反復した。
続いて黄色と白色の2つの電球を用いて、黄色が点いたら突き、白色が点いたら蹴り、同時に点灯したら連続技といったそれぞれの攻撃を瞬間的に繰り出す稽古が行われ、最後は試合形式の組手稽古と打ち込み稽古を行い、横道先生から「気合いもポイントの一つだと思って相手を委縮させるような大きな声を出す。声を出せば技も変わる。そして頭を使って考えながら動くこと」との注意があり、この日の講習会は終了した。
次回の講習会は、来週3月18日(土)に行われる予定である。