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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第18回目の講習会が11月12日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの松濤館流の林田至史(ちかし)先生の形(型)クラスは、今回から新しい形「慈恩(じおん)」の講習がスタート。まず軽い準備運動の後に前屈立ちから左右の逆突き、そして慈恩の中によく出てくる上げ受け(上段受け)からの逆突きが行われた。続いてこれも慈恩の形によく見られる前屈立ちから後屈立ちの卍受け、足を一歩スライドさせて騎馬立ちから鉤突き、下段払いから追い突きといった一連の流れが指導された。
林田先生からは「松濤館の騎馬立ちでは、足は開かずに真っ直ぐ平行に立ちます。また鉤突きでは肩から拳まで水が流れるような角度が望ましい」との指摘があった。
続いて本格的に慈恩の形の指導に入り、今回は前半部分を中心に立ち方や受け手の角度などが念入りに行われた。最後に前回まで講習された観空大を復習してこの日は終了した。
16:00からの横道正明先生の組手講習は、刻み突き、逆突き、刻み逆突きなどの移動稽古から始まった。横道先生からは「後ろ足で床を蹴る力を使って遠い間合いから一気に踏み込む。突きは肩を回すのではなく、脇を締めて肘から先を飛ばすように。ただし突く時にはモーションをつけずに突くこと。組手では相手にモーションを読まれてカウンターを取られてしまいます」との注意があった。さらに前蹴り、前蹴りからの追い突きがあり、「前蹴りはいかにスムーズに蹴りを出すか。そのためには膝の抱え込みを速くすること」と説明された。
続いて2人組になり、刻み突き、刻み逆突き、前蹴り、またその刻み突きを受けて攻撃を返す稽古が行われた。「踏み込む際は自分の前足の膝を相手の両足の間に入れるように素早く前に出ること。突きは目標を目がけて正確に突く」と横道先生。次に、この日に指導された刻み突きや刻み逆突き、前蹴りを使った約束組手を行った。最後に横道先生は「一本の攻撃で相手を仕留めるつもりで技を出してください。相手を抑え込むような気迫を体全体から出し、一本一本の技を大事にする選手が試合でも勝てる」と解説があり、この日の講習会は終了した。