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 11月29日(土)~30日(日)、東京・渋谷区の本部直轄恵比寿道場にて、全日本女子S・A・Bクラス強化合宿が実施された。

 今回の合宿は、8月の全日本女子大会(無差別)で優勝した田崎佑麻を筆頭に14名の選手が参加。小田勝幸・女子日本代表監督、竹石修・副監督の指導のもと、初日は16時から20時まで、2日目は早朝7時からフィジカルトレーニング、続いて10時00分から12時30分、昼休憩をはさみ13時30分から16時までと合計4回の稽古が行われた。

 指導に当たった小田監督は「今回は、来年に向けた下地作りの意味で、まずは基本の見直しを徹底して行いました。基本というのは、空手の動作はもちろんですし、選手としての立ち居振る舞い、心の持ち方なども含まれます。これまでの大会を見て、日本の女子選手に足りないものは何かというと、例えば基礎体力が足りない、軸がしっかりしていない、突きが真っ直ぐ打てないなど各々にテーマがあるのですが、それらをクリアせずに試合に出ても同じ結果になるだけなので、そういった自分自身の課題を克服し、強化することの必要性をしっかり意識してもらうことに重点を置きました。この合宿だけで選手が劇的に変わるというのではなく、今回行った稽古や各々が感じたことを各道場に持ち帰って、自分で稽古に取り組むことで変わっていってほしいと思います」と今回の合宿の意義を語った。

 来年2015年は4月に体重別の世界女子大会、6月に全日本女子ウェイト制、そして11月に無差別の世界大会が控えているが、「最終目標は1年後の無差別世界大会に置いていますが、1年かけて自分を変えたり、何かを身に付けるのではなく、4月や6月の段階である程度の完成形を作り、残りの期間でそれを修正していくのが望ましい。そう考えると時間の猶予はほとんどないと言っても過言ではありません。11月の無差別に出場するためには、今年8月の極真祭、来年4月の世界女子、6月の全日本ウェイト制の3つが選考大会になるので、まずは4月の世界女子に向けて全力で頑張ってほしいと思います」と女子選手の奮起を期待した。