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REPORT

2012年10月、ブラジル支部長、磯部清次監督の下、南米チリで83歳のLiliane Pierron(リリアン・ピエロン)の四段昇段審査が行われた。
1929年10月24日生まれで息子1人、孫5名、曾孫1人(3ヶ月目)をもつリリアンさんは、1976年、47才の時極真空手と出会い人生の苦労を忘れさせてくれる極真の虜となって行ったという。
その後、毎日の稽古に精進し1981年11月52才で初段を取得、さらに1992年には「空手直接打撃制クラブ」を発足させ、1991年に銀行を退職した後、退職金を元に1995年には念願の自らの道場を開設、道場経営と指導に当たってきた。
1995年2月、65才で二段を取得、77才になった2007年6月には参段を取得し今日に至るが、参段を取得した頃から、「空手お婆ちゃん」の愛称で新聞・雑誌・テレビ・ラジオの取材攻勢を受けはじめる。
自分の人生を救ってくれたのは「極真空手」と言ってはばからない彼女は、83才を迎える今も毎日2回(月曜日〜土曜日)の稽古指導と脚・腕・腹筋を鍛えるウエイトを欠かさない。
今回の昇段審査では50回のジャンピング・スクワットを問題なくこなし、腹筋運動を100回行った後でも余裕が見えた。
審査は、1)基本、2)移動、3)型、4)組手、5)補強と行ったが、移動では複雑な7〜9つの連続技もこなした。10年程前に右膝の手術をしてからは、正座や回転の運動が出来なくなったがその他の運動は何でもこなす事ができ、今後も命のある限り極真空手に人生を捧げ、青少年の育成に貢献して行きたく今後も精進して行くと言う。

 

審査をした磯部清次支部長の言葉:
”私もその姿勢に感服させられ、彼女を師と仰ぎ精進しなければと心に誓いました”