第41回全日本大会NEWS・田中健太郎「全日本制覇で完全復活!!」
- 2009年11月10日
- お知らせ
エースナンバーであるゼッケン128番を背負った田中健太郎が全日本の舞台で完
全復活を狙う。
「この全日本は絶対に優勝したい。でなければ世界ウェイト制優勝の意味がなくなってしまう」
今年8月の第4回世界ウェイト制軽重量級で、田中はジオゴ・シルバ(ブラジル)、ゴデルジ・カパナーゼ(ロシア)、アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)の強豪海外勢を次々に打ち破って優勝。史上初の同階級の連覇を達成し、日本の3階級制覇に大きく貢献した。田中にとっては感慨深い4年ぶりの頂点。だが、結果もさることながら、田中が見せた優勝への凄まじい執念を感じさせる戦いぶりは、復活を予感させるに充分だった。
「目標は無差別での世界大会。まだスタート地点に立っただけ」
田中は優勝後すぐに全日本大会に気持ちを切り替えて稽古を再開している。その視線の先には、全日本大会優勝、そして世界大会制覇がある。
「倒すことにこだわりたい」と田中。世界ウェイト制優勝の勢いを維持できるか
サーキットトレーニングに取り組んで体力アップを図ってきた田中。日本屈指の破壊力に注目
従来の突きと下段に加えて、成嶋師範代の指導を受けて多彩な蹴り技をマスター
――世界ウェイト制大会優勝から3ヵ月で迎える全日本大会。調整は難しくない
ですか。
「幸いケガもなく大会を終えることができましたから、順調に稽古できています。あまり経験のない短期間での連戦ですから難しい部分はありますが、優勝という明確な目標があるので、それに向かって努力を重ねていくだけだと思っています」
――稽古のテーマは。
「今は世界ウェイト制大会での課題をもう一度確認しながら稽古しています。内容としては、世界ウェイト制大会前には外国人選手が相手ですから運動量を上げるための稽古に重点を置いて取り組んできましたが、今は稽古量を維持したまま相手とのやりとりやタイミングなど技術的な部分をより強く意識して稽古しています」
――それが世界ウェイト制大会での課題だと。
「あとは、技の的確さですね。あの大会では無駄な動きや技が多かったと思っていますから、もっと正確に、もっと無駄をなくしてと意識しています」
――攻撃の精度がもっと上がれば、ナヴァロ選手も下段廻し蹴りで倒せていたはずだというわけですね。
「下段で倒せたかもしれませんし、ボディを効かせられたかもしれない。もっと精度が高ければ、あの上段が決まっていたかもしれません。攻撃の正確性をもっと高めていけるように、技術面も精神面でも研ぎ澄ませて稽古するように意識しています」
――ナヴァロ選手との決勝戦では、上段や後ろ廻しなど、これまで見られなかった技を使っていました。
「上段系のテクニックは普段から成嶋竜先生の指導を受けていますし、大会前には木山仁師範からも教えていただきましたから、出そうと思ったというよりも、あの場面で自然に出たという感じです。勝つために全て出し切ろうとしたら、結果的に上段や後ろ廻し蹴りを選択していたんです」
この全日本大会は絶対に優勝したい
――全日本大会が迫ってきました。今回のテーマは。「世界ウェイト制大会での課題をしっかりと改善した試合がしたいと思っています。組み合わせが発表されたらどうしても(トーナメントの)上の方ばかりを意識してしまいがちなんですが、まずはしっかり集中して初日を突破すること。そして2日目の戦いで、世界ウェイト制で優勝して本当にスタート地点に立てたのかどうかが明らかになる。そう考えています。だから自分自身をしっかりコントロールしながら、行くべき場面では行くと。今回は思いきり暴れたいと思っています」
――世界大会ベスト8クラスの外国人選手が3人出場します。
「全日本大会のタイトルは日本人がしっかり守らなければならないと強く意識しています。ダルメン・サドヴォカソフ選手、アレハンドロ・ナヴァロ選手とは対戦経験がありますが、エドアールド・タナカ選手とはありません。ただ、意識するのは対戦する可能性があるダルメン選手だけです。実績もあるし、実力も伸ばしているとは思いますが、対戦すればしっかりと自分の責任を果たして止めたいと思います。ナヴァロ選手と完全決着をつけたいという気持ちもありましたが、今回は対戦するとすれば決勝戦で、そこまでに日本人選手が必ずストップすると思っています」
――では全日本大会に向けて意気込みを。
「今回は絶対に優勝したい。世界ウェイト制大会優勝によって本当にスタート地点に立てているのかどうか。優勝すれば、そのことが実感できると思っています。2年後の世界大会を考えると全く余裕はないし、優勝しても安堵することはできないでしょうけど、今回勝たなければ何も始まらない。そういう覚悟で戦いたいと思います」
4年前の世界ウェイト制大会での優勝以降、結果を出せずに苦悩の日々を過ごしてきた田中は、今年8月の世界ウェイト制大会優勝によって復活への大きな一歩を踏み出している。「今回は倒すことにこだわりたい。一本を狙う、カラテの魅力が詰まった試合をしたいと思っています」。完全復活を賭けた田中の全日本大会が間もなく幕を開ける。
田中健太郎(たなか・けんたろう)
1981年3月29日、神奈川県横浜市出身
99年第7回、03年第8回、07年第9回世界大会出場
00年第17回全日本ウェイト制軽重量級優勝
02年第34回全日本大会3位
04年第36回全日本大会優勝
05年第3回、09第4回世界ウェイト制軽重量級連覇
08年第40回全日本大会3位
川崎中原支部長、弐段。180cm、87kg
第41回全日本空手道選手権大会 トーナメント表(pdf)
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