ニュースリリース

第41回全日本大会NEWS・森善十朗「無差別でも勲章を手に」

 今年8月の第4回世界ウェイト制大会で一躍、中量級世界チャンピオンに輝いた森善十朗(東京城西支部)が、無差別での頂点を狙うべく第41回全日本大会に出場する。世界ウェイト制中量級優勝から全日本大会連覇、そして世界チャンピオンにまで駆け上がった木山仁師範の再来とも期待される森は、今年の全日本大会でさらなる飛躍を遂げようとしている。
 木山仁師範から「人は1年でこれだけ変われるのかと驚くくらいの成長ぶり」と評価されるほど森が急激に実力を伸ばしたきっかけは、2年前の第9回世界大会への出場権を逃したことだった。全日本ウェイト制中量級での優勝経験もあり、実力を備えた若手選手として大きな期待を集めた森だったが、日本代表最終選抜戦で敗退。大きな試練を味わうことになったのである。だが、森はこの逆境を乗り越えるため、自らの課題の克服に取り組んできた。中量級の森が、「無差別でも打ち合える身体づくり」に2年間じっくりと取り組んできた成果を発揮したのは、昨年の全日本大会での躍進ぶりだった。大型選手とも真っ向から打ち合っての8位入賞。力強さを増した戦いぶりを見せて無差別で初の入賞を果たしたのである。さらに、この結果によって出場権を手にした第4回世界ウェイト制大会では、準決勝で前回王者アンドリュース・ナカハラに競り勝ち、決勝戦では大ベテランの木立裕之を猛ラッシュで退けて、世界のタイトルを手にしたのだった。
 あれから3ヵ月、進化を続ける森は、今年の全日本大会にいかに挑もうとしているのか。

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「まだまだ自分はチャレンジャー」と森。さらなる飛躍を誓って全日本に挑む

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スピードと技の切れが森の組手の真骨頂。華麗な跳び技も多用し、森の試合からは全く目が離せない

目標は体重別ではなく無差別

――世界ウェイト制では見事に中量級優勝を飾りました。
「優勝することができて、自分でもやればできるんだという自信につながりました。大会前にはアンドリュース・ナカハラ選手や木立裕之選手は自分にとって雲の上の存在で、勝敗よりもとにかく全力を出し切ることを考えていました。『念ずれば花開く』ではないですが、何事も全力で頑張れば結果がついてくることを実感しました」
――優勝後、すぐに全日本大会への出場を宣言していました。
「極真カラテといえば無差別だという意識もあるし、目標ももちろん無差別ですから、出場を見送ることは全く考えていませんでした。また、優勝後に山田雅稔師範や先生方からも『この結果に驕ることなく、無差別を目指せ』という言葉をいただきましたから、休むことなく質も量も維持して稽古を続けています」
――稽古はどんな内容ですか。
「毎日の朝練がメインで、あとは週3回のウェイトトレーニング、あとは指導で道場生と一緒に稽古するという感じです」
――世界ウェイト制大会で優勝したことで全日本大会に挑む心境に変化はありますか。
「正直いって、昨年よりもプレッシャーが少ないです。昨年は何としても勝たなければいけない、絶対に負けられないと思って戦っていましたが今回は自分が信頼できるようになって、多少ダメージがあっても我慢できる、多少の攻撃では効かされないと思えるので、ある程度は自然体で挑めそうです」
――昨年はなぜプレッシャーが強かったのですか。
「ロシアでの世界大陸別団体戦でも勝てなくて、全日本ウェイト制大会でも負けて、オールアメリカン大会でも負けてと、稽古量を増やしているにも関わらず結果が残せていなかったので、1年の締め括りでもある全日本大会で勝てなければもう自分は才能がないんだと考えて挑んでいたからです。ようやくベスト8という結果が出せて手応えが感じられました」
――あの全日本大会以降、「精神的な強さが増して、最後まで勝負を諦めなくなった」と森選手の成長を評価する声が多くなりました。自分自身で一番の要因はどこにあると思いますか。
「単純に稽古量の多さだと思います。全日本ウェイト制大会で優勝した4年前と比較して、3倍から4倍に質も量も増えています。先生方からみっちり指導を受けていることで自分勝手な稽古ではなくなったこともありますし、指導されてきた教えが浸透してきたこともあると思います」
――今回の全日本大会に向けて、どんな意識で稽古していますか。
「世界ウェイト制大会で優勝して、その結果を踏まえて稽古していくという意識ではなくて、まだ自分は肩書きもないチャレンジャーなんだという気持ちでいます。周囲の人たちが思っている以上に、自分はハングリーなんです」
――マークする選手は。
「世界大会ベスト8の外国人選手です。なかでも同じブロックのアレハンドロ・ナヴァロ選手は一度負けているので、今度対戦すればリベンジ戦になるのでしっかり対策を練って雪辱を晴らしたいと思います」
――最後に、全日本大会に向けた意気込みを。
「目標である優勝を目指して頑張りたいと思います。また、結果はもちろんですが、最後まで絶対に諦めない感動を呼べるような試合ができれば理想です。そして倒して勝ちたい」

 世界ウェイト制大会での優勝に満足することなく、まだまだ自分はチャレンジャーだと語る森。世界ウェイト制からの3ヵ月間も休むことなく貪欲に稽古に励み、無差別で大きく羽ばたこうとしている。

mori-4.JPGのサムネール画像

森 善十朗(もり・ぜんじゅうろう)
1985年7月4日、石川県七尾市出身
03年第9回全日本青少年大会高校生70kg以下優勝
05年第12回全関東大会準優勝
06年第23回全日本ウェイト制中量級優勝
07年第24回全日本ウェイト制中量級4位
08年第40回全日本大会8位
09年第4回世界ウェイト制大会中量級優勝
東京城西支部所属、弐段。174cm、75kg

















第41回全日本空手道選手権大会 トーナメント表(pdf)
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