第26回全日本ウェイト制大会レポート
- 2009年06月08日
- お知らせ
6月6日(土)7日(日)、大阪府立体育会館において、2009オープントーナメント第26回全日本ウェイト制空手道選手権大会が開催され、国内の極真会館各支部や他流派から219 名の選手が出場し、4階級で覇を競った。また、8月に開催される第4回全世界ウェイト制空手道選手権大会の日本代表最終選考も兼ねた今大会で、軽量級代表の2名と各階級の補欠選手各1名がそれぞれ決定し、日本代表選手全8名と補欠選手4名が出揃った。
軽量級(70kg以下級)
▼軽量級決勝戦
○鈴木雄三(東京城北支部/168cm /69kg/25歳)
優勢勝ち
本戦4−0
●松岡朋彦(兵庫支部/171cm /70kg/31歳)
決勝戦・鈴木vs松岡/本戦で鈴木が試合の主導権を握って優勢勝ち
準決勝・松岡vs小沼/再延長3-0 で松岡が僅差の判定で勝利
準決勝・鈴木vs藤田/再延長までもつれ、鈴木が試割り判定勝ち
上位2名に世界ウェイト制大会の出場権が与えられる軽量級に、4階級最多の85人がエントリーして争われた。今回体重制限が世界基準の70kg以下に戻ったため、昨年中量級ベスト4の鈴木雄三、松岡朋彦、小沼隆一、福井裕樹が揃ってこの階級に落として出場し、昨年と一昨年軽量級でベスト4に入賞した澤村勇太、藤田雄也、木村洋介など若い選手たちとの熾烈な争いが展開された。
2日目の準々決勝戦、まず松岡vs澤村は若い澤村の躍動感ある組手に松岡も苦戦し、本戦、延長と粘られたが、再延長で中段廻し蹴りを的確にヒットさせて相手の機動力を奪い、そのまま畳みかけて松岡の優勢勝ち。小沼は中村昌永との打ち合いを制して経験と実績の差を見せつけ快勝。アグレッシブな攻撃に定評のある藤田は、福井を破った寺嶋大介から左中段廻し蹴りで技有りを奪って貫禄勝ち。鈴木は昨年の全関東大会優勝者・竹岡拓哉と再延長まで戦い、辛くも試割り判定1枚差で勝利した。
実力の拮抗した本命4人が残った準決勝戦、松岡vs小沼は打ち合いに出る小沼に松岡も得意の上段蹴りを織り交ぜて対抗し、再延長3-0 で僅差の勝負を制して決勝進出。鈴木VS藤田は、藤田のスピードと斬れのある中段廻し蹴りに鈴木がなかなか自分の展開に持ち込めず、本戦の判定は藤田に2本の旗が上がるなど大苦戦。しかし、ウェイト制3連覇の意地とプライドで延長、再延長と盛り返して結局準々決勝と同じく試割り判定1枚の差で鈴木が逃げ切る形となった。
戦前の下馬評通り、松岡vs鈴木という本命同士の決勝戦。両者は過去4度対戦していて、鈴木の3勝1敗という成績を残しているが、今回も鈴木が試合の主導権を握ったまま本戦終了。判定4−0で鈴木が勝利し、2006年軽量級、2007年中量級、2008年中量級に続いてウェイト制4連覇を達成した。
■軽量級リザルト
優勝 鈴木雄三(東京城北支部)
準優勝 松岡朋彦(兵庫支部)
3位 小沼隆一(下総支部)
4位 藤田雄也(愛媛支部)
左から準優勝・松岡、優勝・鈴木、3位・小沼、4位・藤田
中量級(80kg以下級)
▼中量級決勝戦
○三田裕太(城西世田谷東支部/173cm /78kg/19歳)
優勢勝ち
本戦5-0
●椙村祐亮(正道会館/172cm /76kg/22歳)
決勝戦・三田vs椙村/積極的な攻撃で終始試合をリードした三田
76名がエントリーし、19歳から42歳まで幅広い年代の選手が出場した中量級。誰が勝っても初優勝という混戦レースを抜け出したのは、昨年軽量級3位の三田裕太だった。三田は前後左右の動きに加え、勝負所では膝蹴りの連打で相手を圧倒するなど、まだ19歳とは思えない積極的で自信に満ちた攻撃を繰り出し、準々決勝・平野智也、準決勝・山本雅樹といったベテラン勢をいずれも本戦5−0で下して決勝進出。
一方のブロックからは、鹿児島支部の新鋭・四反田将を準決勝で下した正道会館の第9回ウェイト制軽量級優勝者・椙村祐亮が勝ち上がってきた。正道会館勢の決勝進出は2005年第22回大会軽重量級の板谷泰志以来で悲願の優勝まであと一つ。だが、正道勢の希望は、試合開始から三田の下段蹴り、中段膝蹴りの前に次第に劣勢になって、ついに本戦で断ち切られた。若い三田は卓越した攻撃力で抜群の将来性を感じさせながら、無傷の初優勝を飾った。
■中量級リザルト
優勝 三田裕太(城西世田谷東支部)
準優勝 椙村祐亮(正道会館)
3位 四反田将(鹿児島支部)
4位 山本雅樹(千葉県北支部)
左から準優勝・椙村、優勝・三田、3位・四反田、4位・山本
軽重量級(90kg以下級)
▼軽重量級決勝戦
○別府良建(鹿児島支部/174cm /89kg/28歳)
優勢勝ち
本戦5-0
●住谷統(兵庫支部/175cm /85kg/35歳)
軽重量級決勝・別府vs住谷/過去の優勝者同士の対戦は別府が制す
第23回大会優勝の住谷統と昨年優勝の別府良建がトーナメントの両端に配置された軽重量級は、実績あるベテランと新鋭がしのぎを削る激闘が展開された。激しい突きの打ち合いで観客を魅了する住谷は、準々決勝で18歳の小林大起の猛攻に苦戦しながらも最後は若い小林を上回るラッシュを見せて退けると、準決勝は昨年3位の村岡賢和を寄せ付けず本戦撃破。一方、別府は昨年の全関西大会優勝者で20歳の木下成準と延長を戦い競り勝つと、準決勝ではこれも20歳の安島喬平を相手に下段蹴りを効かせて決勝進出。
過去の優勝者同士の決勝戦は、別府がダメージの見える住谷の足に下段を集中して本戦5−0で大会2連覇を飾った。
■軽重量級リザルト
優勝 別府良建(鹿児島支部)
準優勝 住谷統(兵庫支部)
3位 安島喬平(茨城県常総支部)
4位 村岡賢和(本部直轄札幌道場)
左から準優勝・住谷、優勝・別府、3位・安島、4位・村岡
重量級(90kg超級)
▼重量級決勝戦
○徳田忠邦(大阪南支部/180cm /102kg /33歳)
優勢勝ち
本戦4-0
●沢田秀男(正道会館/180cm /93kg/30歳)
重量級決勝戦・徳田vs沢田/徳田は下突きと下段で沢田を攻め込む
90kg以上の重量級は、3月の千葉県大会で優勝した伸び盛りの鎌田翔平、第9回世界大会にも出場した正道会館の沢田秀男、そして日本重量級の第一人者でもある徳田忠邦ら、17名の精鋭がエントリーした。その鎌田と沢田が準決勝で対戦。若い鎌田にとって沢田との対戦は、現時点の自分の実力のバロメーターにもなる重要な一戦だったが、沢田の力強い攻撃に押し込まれ、交錯した際に、沢田の蹴りが鎌田の顔面に当たり、鎌田の一本負け。約10年間、極真の大会に挑戦を続けている沢田は初の決勝進出となった。
また、昨年のウェイト制で不覚の一本負けを喫し、秋の全日本大会でも若い森善十朗に敗れるなど精彩を欠いていた徳田は、今大会は準決勝で昨年一本負けした佐野忠輝を本戦4−0で下すなど順調な仕上がりぶりを披露。迎えた決勝戦では沢田の攻撃にもまったく怯まず堂々たる組手で相手を後退させて本戦4−0の優勢勝ち。地元大阪の大声援をバックに奮闘した徳田が初優勝を飾った。
■重量級リザルト
優勝 徳田忠邦(大阪南支部)
準優勝 沢田秀男(正道会館)
3位 佐野忠輝(城西世田谷東支部)
4位 鎌田翔平(東京城西支部)
左から準優勝・沢田、優勝・徳田、3位・佐野、4位・鎌田

