昇段レポート


「審査の荒行を達成できたことに感動」
石田英紀/初段/本部直轄名古屋道場

入門のきっかけは以前から極真空手に憧れており、稽古見学に行った際に指導をされていた指導員の技・気迫等の凄さに圧倒され、自分も極真の黒帯を締めたらこんな風になれるのかと思い入門しました。

しかし年齢はすでに39歳と身体能力の低下を嫌というほど思い知らされ、かつ仕事も忙しく昇段するには10年以上かかると思いましたが、いつかはやり遂げてみせると心の奥底に秘めておりました。入門して4年、まだ7級。石黒先生より「もう一年帯の色が変わっていないので次の審査を受けましょう」と言われました。自分では審査を受けられる状態ではないと思いましたが、断る理由もなく、ここからひたすら道場に通い技を覚え磨き、昇給審査へ。審査後は「今度は試合に出ましょう」と、さらに稽古漬けの日々が…。

そして入門から7年半が過ぎ昇段審査へ。1カ月以上前から左膝に不安を抱えておりましたので、動きが悪くても技のポイントをしっかり抑えていればと臨みましたが、実際は石黒先生や指導員の方々に言われていることが思うようにできず今後の課題となりました。

10人組手では故障している左膝の痛みと人間サンドバッグ状態に閉口しました。苦戦の中、「組手を早く完遂したい」の一心で奮い立たせました。そして11人目が石黒先生。入門当時は何もできず防戦一方だったのが、頼りないながらも攻撃ができる自分に感動し、この審査の荒行を達成できたことに感動を覚えました。

最後となりましたが極真で関わっていただいたすべての方々と、そして空手を続けさせてくれた家族にこの場をお借りして心から御礼を申し上げます。皆様にお会いし、多くのことをまなぶことができました。先生、先輩方を見習い、そして後輩の方々の模範となれるように今後も精進していく所存であります。押忍。